今年の宿泊研修会は目黒区の友好都市 金沢市を訪問です。
新幹線で金沢駅に到着するとちょうどお昼時でしたので
ご当地の方もオススメのグルメ「ハントンライス」をいただきました。
シンプルな見た目で絶妙なバランスの味を堪能できました。
その後は金沢市役所を訪問して、経済局観光政策課様よりお話しをうかがいました。
今年の元旦に発生した大震災や夏の豪雨の影響などで大変なご状況ではありますが
・ほぼコロナ前の水準まで観光客数が戻った。
・金沢市としては能登が被災に苦しむ中で観光で賑わうことに罪悪感も感じつつも、長期的な地域全体を盛り上げるという視点に立って、引き続き観光客誘致の努力を行っている。
・統計的には冬場の観光客数が落ち込む傾向にあり、世間からの雪国、寒いというイメージが影響していると考えている。対策としてカニなどのグルメを中心に観光客に向けた新たなアピール戦略を練っている。
・海外、特にヨーロッパにも、市の職員が往訪して観光PRを行っている。
・金沢の外国人観光客の構成は、全国と比べてアジア系の割合が低く、欧米が高い特徴がある。上記のかいもあって、スペイン、イタリアからの観光客数増加が大きい。
とのことでした。
市役所の中には旧庁舎の模型が展示されていて
最近は聴き慣れない木骨コンクリート造の構造であったとのことです。
次の目的地は市役所のお隣にある21世紀美術館です。
現代美術の美術館だけあって、外観が丸い構造でインパクトがあるとともに
近寄りやすい親しみのある雰囲気を感じました。
外にあるプールのようなところを覗き込んでみると
プールの底にいるように見える人たちとの交流ができたりと遊び心もあり
モダンアート、トリックアートなど、とても印象深い美術館でした。
宿泊地の湯涌温泉「あたらしや」は創業250年の趣きのある老舗旅館で
オリジナリティが高く美味しいお料理をいただくと
250年間営業され続けている理由がわかるような気がしました。
「あたらしや」の近くの玉泉湖の湖畔には、現代では珍しい「氷室小屋」がありました。
20世紀からは家庭の冷凍庫で氷を作ることが普及しましたが
江戸時代では、この氷室小屋の氷が徳川将軍に献上されていました。
今も目黒区に貴重な氷をお贈りいただいています。
翌日は日本三名園で有名な「兼六園」を歩きました。
まずは徽軫灯籠(ことじとうろう)に向かう橋を渡ります。
雁行橋付近を散策した後は、有名な根上松に到着です。
土を盛って松を育てた後に、盛った土を取り除いて根を鑑賞することに由来しています。
植物だけでなく生物も庭園に溶け込んでいる心地良い空間でした。
続いては、通称”忍者寺”の「妙立寺」を訪問です。
一見すると2階建てに見えますが、実際は内部が4階建て7層の構造でした。
江戸幕府から高層建築を禁止されていた時代に、要塞として機能させるべくカモフラージュした寺院で
通称の”忍者”とは関係ない、お侍の待機が可能な施設だったそうです。
平城である金沢城を守るべく、犀川に沿ってたくさんの寺院を配置しており
妙立寺の井戸からの横穴は金沢城に通じているという逸話もありました。
昼食をいただいた後は、ひがし茶屋を散策して古都の美しさに触れることができました。
今回訪問した場所のほとんどは金沢城跡の周辺にあり
限られた時間の中で多くを堪能できる利便性の高さを感じました。
金沢市の観光政策の素晴らしさを感じた宿泊研修会でした。
グリル中村屋|グルメ・お土産|【公式】金沢の観光・旅行情報サイト|金沢旅物語
金沢21世紀美術館 | 21st Century Museum of Contemporary Art, Kanazawa.
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